■現在,12種類のアンジオテンシン変換酵素(angiotensin converting enzyme:ACE)阻害薬が降圧薬として用いられている(一部を表に示す)。
■カプトプリルおよびリシノプリルは未変化体がACE活性を阻害する。
■エナラプリル,シラザプリル,イミダプリルおよびテモカプリルはそれぞれの代謝物がACE活性を阻害する。
■テモカプリル(の代謝物)は胆汁中および尿中に排泄されるが,その他のACE阻害薬は主に尿中に排泄される。
■「高血圧治療ガイドライン2014」においてACE阻害薬は,Ca拮抗薬,ARBおよび利尿薬とともに第一選択薬とされている。
■ACE阻害薬は,左室肥大を認める患者や,心不全,心筋梗塞後,慢性腎臓病,脳血管障害(慢性期),糖尿病,メタボリック症候群を合併した患者で積極的使用が勧められている。
■ACE阻害薬は,誤嚥性肺炎を予防するために用いられることがある。