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子宮付属器炎:骨盤内炎症性疾患

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-25
早川 智 (日本大学医学部病態病理学系微生物学分野教授)
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  • ■疾患メモ

    子宮付属器炎は,骨盤腹膜を含めた内性器の炎症性疾患である〔骨盤内炎症性疾患(pelvic inflammatory disease:PID)〕。

    クラミジアや淋菌,大腸菌やバクテロイデスなどの腸内細菌などの起炎菌が,経腟的に子宮頸管から子宮内膜,卵管,腹腔内に上行感染を起こすことにより生ずる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    下腹部痛と帯下(時に膿性あるいは血性)が最も多く,37~38℃台の発熱を伴うこともある。

    自発痛がなくても性交痛を訴える場合が少なくない。

    肝周囲炎を合併すると右季肋部痛を生じ,胆道疾患と鑑別が必要になる。

    【検査所見】

    クラミジアの診断にはPCRが最も鋭敏であり,特異性も高い。淋菌の同時感染が少なくないので同時に検索する。これらが陽性の場合,無症状でもパートナーあるいは夫の検査を行う。

    【診断】

    産婦人科疾患では異所性妊娠,卵巣出血,卵巣嚢腫茎捻転,他科疾患では虫垂炎,大腸癌穿孔, 憩室炎,尿管結石などを除外する。

    米国疾病予防管理センター(CDC)の診断基準を1)2)に示す。

    20_12_子宮付属器炎

    内診では子宮頸部可動痛または子宮圧痛,付属器圧痛を認める(CDC必須診断基準)が,汎発性腹膜炎のようなdefenseや板状硬はない。

    侵襲を伴う検査以前に治療開始することが多い。

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