株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

1-1:洞頻脈

登録日:
2018-10-30
最終更新日:
2019-01-31

20歳代の女性,生来健康

心電図

心電図所見

▶脈拍が116回/分
▶P波がⅠ・Ⅱ・aVF誘導で陽性,aVRで陰性,V2~V6で陽性
▶同一のPとQRSが1:1の関係で持続

判読のポイント

脈拍数が100回/分以上である。P波がⅠ,Ⅱ,aVF誘導で陽性であるため,洞性P波と考えられ,P波とQRS波は1:1で伝導している。以前の正常洞調律の心電図があれば,そのP波・QRS波と比較することも有用である。ただし,QRS波,STセグメント,T波は頻脈により波形の変化がみられる場合があるので注意が必要である。また心電図だけでは,しばしば洞結節回帰性頻拍との鑑別が難しいことがあるが,洞結節回帰性頻拍は,動悸症状が突然始まり突然消失するのに対し,本頻拍は「いつの間にか始まっていた」もしくは無症状であることが多いことで鑑別することができる。

臨床/心電図診断

➡洞頻脈

鑑別診断

心房頻拍,心房粗動,房室回帰性頻拍,房室結節回帰性頻拍,洞結節回帰性頻拍

臨床対応

洞性頻脈を起こす病態は,心不全を除いて,原因が心臓外であることがほとんどである。緊張,興奮,運動などによっても引き起こされ,これは正常の反応あるため経過観察でよい。しかし,発熱,貧血,脱水,低酸素,感染症などの全身状態の悪化や,甲状腺機能亢進症,褐色細胞腫などの診断の手掛かりとなることもあるため,心臓外の要因にも目を向ける必要がある。

若松雄治,永嶋孝一

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