株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

1-2:洞頻脈

登録日:
2018-10-30
最終更新日:
2019-01-31

40歳の男性,動悸と脈拍の欠滞感を自覚し,来院。最近数カ月で急激な体重減少が認められる

心電図

心電図所見

▶心拍数125/分で整
▶P波とQRS波は1:1に対応し,それぞれの極性も正常範囲
▶PR時間は0.13秒と正常範囲

判読のポイント

R-R間隔が整の頻脈を呈している。P波とQRS波の極性や幅は正常であり,洞性頻脈と考えられる。

臨床/心電図診断

➡洞頻脈

本例は急激な体重減少も訴えており,手指振戦や頸部触診で甲状腺の腫大も認められた。血液検査で甲状腺機能亢進症と判明した(TSH<0.01μIU/mL, Free-T3 11.0pg/mL, Free-T4 3.1ng/dL)。

鑑別診断

洞頻脈の診断に迷いはないかと思われるが,その原因検索が重要である。また頻脈は一過性のものか,常時持続しているものかの判別も24時間ホルター心電図等を用いて評価することが必要である。

臨床対応

本例は甲状腺機能亢進症に伴う,洞頻脈であった。初診時にX線,心エコー等も行い心機能が正常であることを確認の上,β遮断薬の投与を開始した。また各種自己抗体の値のチェックや悪性甲状腺疾患の鑑別を行い,バセドウ病であることが判明した。β遮断薬の投与に加え,抗甲状腺薬を開始すると自覚症状は軽快し,洞頻脈の所見も改善した。

円城寺由久)

シリアルナンバー未登録の方は
登録画面へ

このコンテンツは購入者限定コンテンツです(全文閲覧にはシリアル登録が必要となります)。
コンテンツ購入はコチラから

Webコンテンツサービスについて

ログインした状態でないとご利用いただけません ログイン画面へ
新規会員登録・シリアル登録の手順を知りたい 登録説明画面へ
本コンテンツ以外のWebコンテンツや電子書籍を知りたい コンテンツ一覧へ

関連記事・論文

もっと見る

page top