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気管支喘息(成人)[私の治療]

No.5139 (2022年10月22日発行) P.38

永田 真 (埼玉医科大学呼吸器内科教授/同大学病院アレルギーセンターセンター長)

登録日: 2022-10-20

最終更新日: 2022-10-18

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  • 気道の慢性炎症を本態とし,変動性を持った気道狭窄による喘鳴,呼吸困難,胸苦しさや咳などの臨床症状を呈する疾患である。

    ▶診断のポイント

    発作性の呼吸困難や咳がみられ,夜間から早朝に出現しやすい。変動性・可逆性があり,気道過敏性の亢進があって種々の刺激で症状が誘発しうる。呼気NO値は35ppb以上を示すことが多く,ダニなどの環境アレルゲンに対するIgE抗体は陽性を示すことが多い。

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    病因アレルゲンの十分な回避指導を行う。患者と家族の禁煙は重要である。治療薬の中心は吸入ステロイド(ICS)である。ICSで不十分な場合には,長時間作用性β2刺激薬(LABA),長時間作用性抗コリン薬(LAMA),ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA),徐放性テオフィリン薬から併用薬を選択するが,通常はICS/LABA配合剤を基軸とする。

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