写真は昨年のクリスマスに送られてきた、ある患者さんからのクリスマスカードである。敬虔なクリスチャンである彼女との出会いは、今から20年以上も前にさかのぼる。
1998年、天理よろづ相談所病院で初期研修(ジュニアレジデント)を終えた私は、後期研修として内科ローテートコースを選択した。このコースは、専門内科(呼吸器、循環器、消化器、神経、血液、内分泌)を6カ月毎にローテートするとともに、並行して総合内科にも属し、ジュニアレジデントの指導医として入院診療を行い、総合外来を週1日担当するという、ハードな研修内容であった。私が本コースを選択したのはもっと幅広い症例経験を積むことで、将来希望する血液内科での診療に役立てる目的からであった。
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