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喘息における抗IgE抗体療法

No.4745 (2015年04月04日発行) P.50

清水哲男 (日本大学呼吸器内科)

登録日: 2015-04-04

最終更新日: 2016-10-26

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吸入ステロイド薬の登場により,気管支喘息患者の発作による救急受診や入院は減少しており,治療のコントロールは改善している。近年では吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬の合剤が普及し,さらなる治療成績の向上を認めている。しかし,いまだ年間約2000人が喘息で死亡しており,吸入ステロイド薬ではコントロールが困難な難治性喘息患者が存在している。
喘息は慢性気道炎症による可逆性の気道閉塞が特徴であり,好酸球やマスト細胞などによるアレルギー反応が病態形成に関与している。IgEはマスト細胞の表面に存在し,アレルゲンと結合することでマスト細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され,アレルギー反応が惹起される。したがって,IgEは喘息治療のターゲットとなり,抗IgE抗体療法としてオマリズマブが開発された。
オマリズマブはヒト化抗IgE抗体であり,IgEと結合することでIgEがマスト細胞に結合することを阻害し,IgEを介したアレルギー反応を抑制する。オマリズマブは,高用量の吸入ステロイド薬と複数の喘息治療薬を併用してもコントロール不良な重症喘息が適応である。臨床試験において重症の喘息患者群でコントロールの改善を認め(文献1),難治性喘息患者に対する喘息治療薬としての効果が期待されている。

【文献】


1) Holgate S, et al:Curr Med Res Opin. 2001;17(4): 233-40.

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