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日医連推薦候補、自見英子氏が初当選 - 5人の医師候補が国会へ [第24 回参院選]

No.4812 (2016年07月16日発行) P.10

登録日: 2016-07-16

最終更新日: 2016-12-08

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【概要】第24回参議院議員選挙が10日に開票され、日本医師連盟の推薦候補として自由民主党比例区から立候補していた自見英子(じみ はなこ)氏が初当選を果たした。今回の参院選で立候補した医師資格保有者10人のうち、当選者は自見氏を含め5人となった。

当選の挨拶で自見氏は、「地域の中では何よりも医療や介護、福祉が大切であるということを訴え、その下働きをしていけるような存在になりたい」と抱負を語った。自見氏は小児科の元勤務医で、自民党で郵政相などを務めた自見庄三郎氏の次女。約1年半前に日医連の推薦を受ける形で出馬を決意して以来、全国を5巡するなど飛び回り、地区医師会や関係団体などに自身の政策を訴え続けた。
しかし獲得票数は21万562票、自民党内順位は9位となり、前回参院選で当選した羽生田俊氏の数字(25万票、党内6位)をどちらも下回る結果となった。自見氏は選挙戦を通じ、「民意を表すのは得票数」として選挙協力を求めてきたが、日医連が目標としていた25万票には届かず、日本医師会の横倉義武会長が3期目就任にあたり打ち出した“組織力強化”が課題であることが、改めて浮き彫りになったと言えそうだ。

●横倉会長「日医連の活動の見直し必要」
横倉会長は13日の定例会見で参院選を総括。自見氏の当選を受け、「羽生田議員に東京都選出の武見敬三議員を加えたトロイカ体制で、国政の場において日医の主張をしっかり理解してもらえるよう頑張ってほしい」と期待を寄せた。一方、得票数については「十分ではない」とした上で、「日医連の組織のあり方や活動を見直す必要がある」と言及。具体例として、「地区医師会で医政活動における若手のリーダー養成に早急に取り組んでいく」との考えを示した。

●民進党現職の桜井、足立氏は接戦制し当選
今回の参院選では10人の医師資格保有者が立候補し、うち5人(表)が当選を果たした。比例区では自見氏のほか、公明党現職の秋野公造氏、新人で放射線科医の熊野正士氏が当選。
選挙区ではともに民進党現職で元厚生労働副大臣の桜井充氏(宮城)、元厚労政務官の足立信也氏(大分)が1人区を接戦で制した。一方、旧民主党を離党し、おおさか維新の会から比例区で出馬した元厚労政務官の梅村聡氏の国政復帰はならなかった。


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