株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

今後の小児の搬送医療,患者の集約化について

No.5274 (2025年05月24日発行) P.46

染谷真紀 (京都大学医学部附属病院 総合臨床教育・研修センター/ クリニカルシミュレーションセンター)

黒澤寛史 (兵庫県立こども病院小児集中治療センター センター長)

登録日: 2025-05-23

最終更新日: 2025-05-21

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 小児の救急・集中治療領域では,患者搬送は重要なテーマであると思われます。さらに,少子化が進み,医師不足が懸念される中,患者の集約化,搬送はより重要になると考えられます。
    様々な搬送を担当する医療者や搬送方法がありますが,これまでの搬送医療の国内外の経緯や昨今のドクタージェットの導入から,今後の小児の搬送医療,患者の集約化に関してご教示下さい。
    兵庫県立こども病院・黒澤寛史先生にご解説をお願いします。

    【質問者】
    染谷真紀 京都大学医学部附属病院 総合臨床教育・研修センター/ クリニカルシミュレーションセンター


    【回答】

    【重症小児を安全に診療できる,持続可能な体制整備が必要である】

    新型コロナウイルス感染症の重症小児患者は非常に少なかったためあまり話題に上りませんでしたが,このときにわかったことがあります。それは,重症小児が多数発生した場合,都道府県内で完結するという原則に固執したら,子どもたちを守れないということです。

    残り997文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top