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【エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023】高血圧・CVD(心不全)[ガイドライン・インフォメーション]

中川直樹 (旭川医科大学内科学講座循環器・腎臓内科学分野教授)

登録日: 2024-11-06

最終更新日: 2024-10-25

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  • 2-2 CQ「高血圧を伴うCKD患者に診察室血圧130/80mmHg未満への降圧療法は推奨されるか?」の概要は,前回の『CKD診療ガイドライン2018』(GL2018)と同様である。糖尿病合併および糖尿病非合併で蛋白尿区分がA2以上の場合は,CKDのGステージを問わず,診察時血圧130/80 mmHg未満が目標となり,糖尿病非合併で蛋白尿陰性(A1区分)の場合は,CKDのGステージを問わず,診察時血圧140/90mmHg未満が目標となる。

    「CKD患者への推奨降圧薬」は,GL2018より変更された。GL2018では,糖尿病合併または非糖尿病で蛋白尿陽性の場合と,非糖尿病で蛋白尿陰性の場合で推奨降圧薬が提示されていたが,『高血圧治療ガイドライン2019』(JSH2019)およびKDIGO Clinical Practice Guideline for Acute Kidney Injury(KDIGOガイドライン)との整合性を図り,降圧薬の選択は,糖尿病合併の有無にかかわらず,「尿蛋白の有無」を参考に検討することになった。

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