今回は後編として,引き続き増幅肢誘導の解説をしていこうと思います。通例に従い問題形式で話を進めましょう。では開始!
前回の【問題3】で紹介したウィルソンの中心電極(WCT)を不関電極とする単極肢誘導は,波高が小さい(見づらい)点が玉に瑕でした。
この困難な状況に“ひらめき”を投じたのがゴールドバーガー*1でした。改めて,原著1)にあたってみます(読者の皆さんも是非!)。著者本人の手書きか,マンガが実にコミカルなのですが(笑),内容は大真面目,80年を経た現在でも変わらず愛され続ける誘導法の“原点”がここにあります。