株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

機能性ディスペプシアなど新規GLで特別企画 [消化器病学会総会]

No.4697 (2014年05月03日発行) P.11

登録日: 2014-05-03

最終更新日: 2016-11-16

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

消化器病の診療ガイドラインに関する特別企画が4月23日、都内で開かれた第100回日本消化器病学会総会で行われ、機能性ディスペプシア(FD)、過敏性腸症候群(IBS)、NAFLD/NASH、大腸ポリープの4つの新規ガイドライン(GL)、また胃食道逆流症(GERD)など改訂作業中の6つのGLについて、作成委員が解説した。
このうち、FDの診療GLについて作成委員会副委員長の草野元康氏(群馬大教授)は、「プライマリケア医、消化器専門医それぞれの診断・治療フローチャートを作成した」と説明。GLのポイントとして(1)直ちに内視鏡検査ができない場合はFDを疑う、(2)必ずしもヘリコバクター・ピロリ菌の診断治療を先行させるのではなく、並列に組み入れた、(3)エビデンスに基づき、初期治療として酸分泌抑制薬と消化管運動機能改善薬、2次治療として抗不安薬・うつ薬と漢方薬を推奨した─などを挙げた。
IBSの診療GLについては作成委員長の福土審氏(東北大教授)が解説。5-HT3拮抗薬、消化管運動機能改善薬、抗コリン薬、止痢薬、抗うつ薬、抗不安薬、プロバイオティクスなど国内で使用される薬剤を網羅し、保険適用外でもエビデンスのあるものに言及するなど臨床に適合したGLと強調し、「日本発IBSのGLを世界に発信していきたい」と述べた。

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top