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くも膜下出血に対する新しい脳血管攣縮発症抑制薬について

No.5160 (2023年03月18日発行) P.51

園田順彦 (山形大学大学院医学系研究科脳神経外科教授)

遠藤英徳 (広南病院脳神経外科部長)

登録日: 2023-03-17

最終更新日: 2023-03-14

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  • くも膜下出血に対する新しい脳血管攣縮発症抑制薬について,広南病院・遠藤英徳先生にご解説をお願いします。

    【質問者】園田順彦 山形大学大学院医学系研究科脳神経外科教授


    【回答】

    【クラゾセンタンが早期承認を経て実臨床において使用可能となった】

    2022年4月20日にイドルシアファーマシューティカルズジャパンからピヴラッツ®点滴静注液(一般名:クラゾセンタンナトリウム)が発売され,臨床現場において使用可能となりました。ピヴラッツ®は,「脳動脈瘤によるくも膜下出血術後の脳血管攣縮,及びこれに伴う脳梗塞及び脳虚血症状の発症抑制」を効能効果とし,わが国で行われた臨床試験で有効性が示され,早期承認販売に至った薬剤です。

    わが国では,ファスジルとオザグレルが脳血管攣縮(以後,スパズム)に対する薬剤として古くから保険収載されていました。しかし,ファスジルやオザグレルのみではスパズムを制圧することができず,背景としてスパズム発生メカニズムの多様性が考えられてきました。そのメカニズムのひとつにエンドセリンと呼ばれる強力な血管収縮物質の存在が以前より注目されていました。

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