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【リハ×プライマリ・ケア】障害者支援を考える─持続可能な支援のために,私たちは何ができるだろう[プライマリ・ケアの理論と実践(142)]

No.5116 (2022年05月14日発行) P.12

鵜飼万実子 (亀田ファミリークリニック館山家庭医診療科)

登録日: 2022-05-12

最終更新日: 2022-05-12

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SUMMARY
障害者と一概に言うが,その障害のあり方は多様である。ところで障害者とは一体誰のことを指すのだろうか。そして私たちができる支援とはどんなものだろうか。障害の社会モデルをふまえて考えていこう。

KEYWORD
障害の社会モデル
障害は「社会的な差別や不平等」によってもたらされるものであり,「社会や周囲の環境の問題」であるという考え方。 障害のあるなしにかかわらず,誰もが安心して生活できるために,「変わらなくてはいけないのは個人ではなく社会」という考え方。

鵜飼万実子(亀田ファミリークリニック館山家庭医診療科)

PROFILE
聖マリアンナ医科大学卒業後,亀田メディカルセンターにて家庭医療とリハの研鑽を積む。プライマリ・ケア医とリハ医を繋ぎ,日本をもっと明るく元気にしようと“リハコラボチーム”を結成。家庭医療専門医・指導医,総合診療領域特任指導医,リハビリテーション科専門医。東京2020パラリンピックに協力。

POLICY・座右の銘
Born this way

1 障害者とは誰か

世界保健機関(WHO)のレポートでは,「障害は人生の一部である。ほぼすべての人が人生のどこかの時点で一時的または永続的に障害を受けることになり,老年期まで生き延びた人は,機能的にますます困難を経験することになる」と説明している。WHOの発表では,世界の障害者の割合は全人口の約15%,約10億人と見積もられている1)

一方,日本の障害者基本法における障害者の定義は「身体障害,知的障害,精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害がある者であつて,障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう」となっている2)。日本にいる障害者の割合は推計では人口の7.6%とされているが,これはあくまで手帳を持っている人の割合である3)

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