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前立腺癌治療における全身MRIの上手な使い方は?

登録日: 2022.05.06 最終更新日: 2026.02.21

赤松秀輔 (京都大学医学研究科泌尿器科学教室准教授) 吉田宗一郎 (東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学教室准教授)

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前立腺癌治療における全身MRIの上手な使い方についてご教示下さい。
東京医科歯科大学・吉田宗一郎先生にご解説をお願いします。

【質問者】

赤松秀輔 京都大学医学研究科泌尿器科学教室准教授


【回答】

【定期的な病変の広がりと骨病変も含めた活動性の評価にお勧めします】

前立腺癌の評価に全身MRIを用いる際には,拡散強調像〔DWIBS(diffusion-weight -ed whole-body imaging with background body signal suppression)法〕を主体とし,T1強調像・T2強調像等を併用の上,評価が行われます。そのため,全身MRIの使い方について検討する際には,拡散強調像の特徴について考慮することが重要です。

拡散強調MRIは組織内の水分子の拡散運動を画像化する非侵襲的な機能的画像法で,周囲臓器の信号が抑制されるとともに,前立腺癌を含む悪性腫瘍が高信号を呈するため,悪性腫瘍を良好なコントラストで描出します。また,治療により細胞膜の破壊や細胞死に伴う細胞密度の低下が生じれば,細胞外液腔が相対的に増え,組織内の水分子の拡散速度が増大し,病変の信号は低下,消失します。これらの特徴から,拡散強調MRIは腫瘍病変の拾い上げに優れているとともに,治療効果や病勢評価における有用性が高くなります。また,溶骨型骨転移および造骨型骨転移をともに明瞭な高信号として描出するため,骨転移検出に優れており,治療効果を早期に良好に反映することが重要です。


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