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強皮症のレイノー現象や手指潰瘍に対する治療に関する最新の話題

No.5092 (2021年11月27日発行) P.52

清水 晶 (金沢医科大学皮膚科学講座教授)

茂木精一郎 (群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学教授)

登録日: 2021-11-26

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  • 強皮症のレイノー現象や手指潰瘍に対する治療に関する最新の話題についてご教示下さい。
    群馬大学・茂木精一郎先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    清水 晶 金沢医科大学皮膚科学講座教授


    【回答】

     【ボツリヌス毒素局所注入療法が有用であり,適応疾患の拡大が期待される】

    全身性強皮症ではレイノー現象が初発症状となることが多く,ほとんどの症例(80%以上)で経過中に出現します。レイノー現象は,寒冷刺激や精神的ストレスによって手指が発作性に,白(虚血),紫(チアノーゼ),赤(再還流)の三相性の色調変化を呈する現象であり,長時間の疼痛,痺れをきたすため,患者の著しいQOL低下をもたらします。

    全身性強皮症の末梢循環障害に対しては,様々な血管拡張作用を有する薬剤による治療が行われていますが難治です。近年,A型ボツリヌス毒素の局所注入によってレイノー現象や指尖部皮膚潰瘍が著明に改善したという報告が海外から数多くあります。Belloらは,40人の強皮症患者に,片手ずつA型ボツリヌス毒素とプラセボ(生食)を投与するランダム化二重盲検試験を行い,投与4週間後の患者によるレイノースコアの変化は,ボツリヌス毒素投与によって有意に改善しました1)

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