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円形脱毛症に対するJAK阻害薬の適応や注意点は?

No.5288 (2025年08月30日発行) P.52

高須 博 (西大沼皮フ科クリニック院長)

天羽康之 (北里大学医学部皮膚科学主任教授)

登録日: 2025-09-01

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  • 近年,円形脱毛症に対してjanus kinase(JAK)阻害薬の2剤が医療保険適用となりました。適応となる症例や副作用などの注意点について,北里大学・天羽康之先生にご解説をお願いします。

    【質問者】
    高須 博 西大沼皮フ科クリニック院長


    【回答】

    【SALT50以上の円形脱毛症に対し,副作用に気をつけながら,長期投与が必要である】

    近年,円形脱毛症の最新の治療薬として経口JAK阻害薬が承認されました。円形脱毛症の患者を対象とした経口JAK阻害薬のランダム化比較試験が行われ,わが国ではSeverity of Alopecia Tool(SALT)スコア50以上の脱毛が認められ,過去6カ月程度,毛髪に自然再生が認められない円形脱毛症患者に対して,2022年6月にJAK1/2選択的阻害薬であるバリシチニブ錠2mg/4mgの,2023年9月にJAK3/TEC(tyrosine kinase expressed in hepatocellular carcinoma)ファミリーキナーゼ選択的阻害薬であるリトレシチニブカプセル50mgの保険適用が承認されました。

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