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尋常性白斑[私の治療]

No.5272 (2025年05月10日発行) P.39

川上民裕 (川上皮膚科クリニック院長)

登録日: 2025-05-12

最終更新日: 2025-05-07

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  • 表皮基底層に存在するメラノサイトが様々な原因で作動しなくなり,メラノサイトが産生するメラニン色素が消失して,皮膚の色が消える。皮膚色が部分的に欠損する限局型,広範囲に欠損する汎発型がある。全人口の1%もの人が罹患している。全身疾患には発展しないが,皮膚色が脱色するという外観の問題から,患者QOLは医師が想像する以上に低い。

    ▶診断のポイント

    皮膚色が脱色し白色の斑となる。境界がくっきりしており,視診での診断が可能である。脱色素性母斑や老人性白斑などと時に鑑別が困難であり,皮膚科専門医の受診が必要となる。Wood灯で照射すると青白色の光を発する。

    書籍「診療所で診る皮膚疾患 第3版」

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