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集患のためにSNSを活用したいが,主な注意点は?[開業医の教科書Q&A(10)]

No.5068 (2021年06月12日発行) P.52

笠浪 真 (税理士法人テラス 代表税理士)

登録日: 2021-06-14

最終更新日: 2021-06-09

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集患のためにSNSを活用したいが,主な注意点は?

医院・クリニックにとって相性の良いSNSを選ばないと,集患効果はない。SNSを活用する際は,炎上,個人情報の漏洩,医療広告規制に十分気をつけること

FacebookやTwitter,Instagram,LINEといったSNS利用者の増加に伴い,SNSを活用している医院・クリニックが増えています。自由診療の割合が多い医院・クリニックが積極的に活用している印象ですが,最近は内科や小児科などでの活用事例もみられます。

確かに今はホームページだけでなくSNSから情報を得る人も増えていますが,SNSは医院・クリニックによって“相性”があります。先生の医院・クリニックと相性の悪いSNSを活用しても効果は小さいばかりか,炎上や個人情報の漏洩などのリスクを伴うことになります。

また,SNSもホームページ同様に医療広告規制の対象となるため,「医療広告ガイドライン」を遵守しなければいけません。

1:SNSの特徴と,集患との相性

医院・クリニックの集患対策で活用できるSNSとして考えられるのが,Facebook,Twitter,Instagram,LINEの4つです。ここでは,集患との一般的な相性についてお伝えしますが,必ずしも先生の医院・クリニックに当てはまるとは限りません。あくまで参考としてご覧下さい。

1)炎上リスクは低いが,拡散力は弱いFacebook

Facebookページをつくっている医院・クリニックもありますが,集患に活用できているという話をあまり聞きません。むしろ「一応つくったが,ほとんど活用できていない」という先生のほうが多い印象です。
というのも,後述のTwitterに比べ,Facebookは実名性が高いため,炎上しにくいという特徴を持つ一方で,非常にクローズドなSNSです。Facebookユーザーの大半は,実際に会ったことのある人としかつながらないので,拡散力が非常に弱いのです。

また,Facebookは「ビジネスで活用しよう」と考える人が多く,そのユーザーは医院・クリニックの情報を自ら探すようなことをほとんどしません。つまり,先生の患者さんの属性が集まっている媒体とは言えないのです。
そのため,Facebookには集患効果をあまり期待できません。

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