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様々な皮膚症状から皮膚筋炎を疑ったときに選択すべき適切な特異的自己抗体は?

No.5061 (2021年04月24日発行) P.49

山本剛伸 (川崎医科大学総合医療センター皮膚科准教授)

沖山奈緒子 (筑波大学医学医療系皮膚科講師)

登録日: 2021-04-21

最終更新日: 2021-04-20

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  • 近年,多くの筋炎特異的自己抗体が同定されており,皮膚症状と自己抗体の関連性が取り沙汰されています。特異的自己抗体測定の保険適用拡大により,検査を行いやすくなりましたが,どの項目を測定すればよいのか判断に苦慮する例があります。選択ポイントについてご教示下さい。筑波大学・沖山奈緒子先生にお願いします。

    【質問者】

    山本剛伸 川崎医科大学総合医療センター皮膚科准教授


    【回答】

    【皮膚筋炎は,筋炎特異的自己抗体ごとに臨床症状の特徴がある】

    筋炎特異的自己抗体は,多くは皮膚筋炎の症例で検出されます。抗体検査は,抗体ごとのサブグループにより症状の組み合わせや予後が予測できるため重要です。さらには検査結果が出る前から当たりを付けていくことが,迅速な治療開始に結び付きます。

    当たりを付けるポイントは3つあります。1つ目は抗核抗体検査結果,2つ目は皮膚症状,3つ目はその他の臨床症状,です。

    (1)抗核抗体検査

    「膠原病」でまず行うのが抗核抗体検査で,抗体価が高い順に抗Mi2b抗体,抗SAE抗体(保険適用外)が考えられます。抗体価が低い場合には抗TI F1γ抗体,抗NXP2抗体(保険適用外)を疑います。抗核抗体陰性で,抗細胞質抗体がみられた場合には,抗Jo-1抗体を含む抗ARS抗体が優先されます。また,特に小児皮膚筋炎では抗TIF1γ抗体,抗NXP2抗体の頻度が高い点も参考になります。

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