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骨盤臓器脱に併存する潜在性腹圧性尿失禁の手術時の対応等について

登録日: 2021.03.01 最終更新日: 2026.02.21

橘田岳也 (北海道大学病院泌尿器科講師) 巴ひかる (東京女子医科大学東医療センター骨盤底機能再建診療部 泌尿器科教授)

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骨盤臓器脱患者の手術療法後に潜在性腹圧性尿失禁の顕在化がみられます。患者のQOLを低下させる潜在性腹圧性尿失禁について,「女性下部尿路症状診療ガイドライン(第2版)」や近年の報告の内容もふまえて,手術時の対応等をご教示下さい。東京女子医科大学東医療センター・巴ひかる先生にご解説をお願いします。

【質問者】

橘田岳也 北海道大学病院泌尿器科講師


【回答】

【骨盤臓器脱と腹圧性尿失禁を有する症例において,骨盤臓器脱修復手術時に一期的に中部尿道スリング手術を行うと,術後の尿禁制は高率となるが術後排尿困難が増す可能性がある】

骨盤臓器脱を有する症例の多くは,蓄尿障害と排尿障害の両方を伴っています。特に骨盤臓器脱の原因は骨盤底筋群の脆弱化ですので,原因を同じくする腹圧性尿失禁を合併することは多く,オランダの一般女性2979人に対するアンケート調査で骨盤臓器脱を有する女性の53.9%に腹圧性尿失禁を認めたとの報告1)や,米国の健康維持機構登録女性4103人に対する調査で43.5%に腹圧性尿失禁の合併を認めたとの報告2)があります。


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