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難治性過活動膀胱に対する仙骨神経電気刺激療法

No.5039 (2020年11月21日発行) P.52

篠島利明 (埼玉医科大学泌尿器科准教授)

登録日: 2020-11-20

最終更新日: 2020-11-17

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【国内での治療成績の集積が待たれる】

過活動膀胱の一次治療としては,生活指導,膀胱訓練,骨盤底筋体操などの行動療法や,薬物療法(各種抗コリン薬やβ3刺激薬)が行われているが,症状の改善が認められず治療に難渋する症例にしばしば遭遇する。国内の診療ガイドライン1)では,これらの一次治療を「単独ないしは併用療法として,少なくとも12週間の継続治療を行っても抵抗性である場合」を難治性過活動膀胱と定義している。欧米のガイドライン2)では,これらの症例に対する二次治療としてボツリヌス毒素注入療法,経皮的脛骨神経刺激療法や仙骨神経刺激療法が推奨されており,わが国でも2017年10月に難治性過活動膀胱に対して仙骨神経電気刺激療法が保険適用となった。

本治療ではS3の仙骨孔へリードの植え込みを行い,体外的な刺激装置で1~2週間の試験刺激を行う。1日排尿回数が半減または8回以下となった場合や,切迫性尿失禁の頻度が半減した場合,患者が恒久的な治療を望んだ場合に,体内式の刺激装置を臀部皮下に植え込み,リードを接続する。

本治療は試験刺激で有効症例の選別が可能であること,機器を抜去すれば術前の状態に戻せること,欧米では20年以上の治療実績を有する低侵襲かつ効果的な外科治療であること,が特徴であり,今後国内での治療成績の集積が待たれる。

【文献】

1) 日本排尿機能学会過活動膀胱診療ガイドライン作成委員会, 編:過活動膀胱診療ガイドライン. 第2版. リッチヒルメディカル, 2015.

2) Gormley EA, et al:J Urol. 2012;188(6 Suppl): 2455-63.

【解説】

篠島利明 埼玉医科大学泌尿器科准教授

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