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汎発性疣贅症の新知見について

No.5038 (2020年11月14日発行) P.53

新熊 悟  (奈良県立医科大学皮膚科学教室准教授)

夏賀 健  (北海道大学病院皮膚科講師)

登録日: 2020-11-11

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  • 日常診療で尋常性疣贅を診察する機会は多いですが,稀に疣贅が多発した患者に遭遇することがあります。どういった場合に汎発性疣贅症などの免疫不全を疑うべきでしょうか。汎発性疣贅症の新知見も含めてご教示下さい。北海道大学病院・夏賀 健先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    新熊 悟 奈良県立医科大学皮膚科学教室准教授


    【回答】

    【免疫不全を念頭に診断と治療を進める必要がある】

    汎発性疣贅症は,ヒトパピローマウイルスに対する免疫応答の低下を背景として,全身の皮膚に疣贅が播種する疾患です。“ツリーマン”としてテレビ報道されたのをご覧になった方も多いと思います。尋常性疣贅の好発する手足で数十個から数百個の疣贅が出現して局面を形成する場合や,手足を越えて他の皮膚に疣贅が多発する場合には,汎発性疣贅症を考える必要があります。汎発性疣贅症を引き起こす免疫異常は,疣贅状表皮発育異常症,WHIM症候群,複合型免疫不全症,高IgM症候群,ウィスコット・オルドリッチ症候群,GATA2欠損症,ネザートン症候群など多彩です1)

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