(鹿児島県 O)
【PCR検査の「偽陰性率」は条件,情況によって大きく変化する。無症状であれば出張前後のPCR検査は不要と考える】
私の個人的なコメントです。執筆日は2020年9月15日です。私ならば,無症状であればH市出張前後でのPCR検査はいたしません。マスクと手指消毒には注意していただき,衣服の特別な管理は不要,自己隔離も不要と思います。
なお,検査の「偽陰性率」は「検査結果が陰性だった場合に偽陰性である可能性」と考えると,条件,情況によって大きく変化します。
ご指摘のPCR検査の感度については,先行研究からはおおむね正しい値の範囲(信頼区間の範囲内)とは思いますが,この話は煩瑣になりますので,可能ならば詳細は10月刊行の拙著『丁寧に考える新型コロナ』(光文社新書)をご覧ください。
【回答者】
岩田健太郎 神戸大学医学研究科感染治療学分野教授