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jmedmook68 あなたも名医!エキスパートたちが教える!ワクチン【総整理】 【電子版付】

安全・安心なワクチン接種に欠かせない情報&役立つ知識まとめました

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編: 竹下 望(国立国際医療研究センター国際感染症センター)
判型: B5判
頁数: 192頁
装丁: カラー
発行日: 2020年06月25日
ISBN: 978-4-7849-6668-4
付録: 無料の電子版(HTML版)が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

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◆感染症対策の大きな柱であるワクチンについて、その基礎知識から対象者別の実施方法、疾患別のワクチン情報を網羅的に解説!
◆対象者別では小児や高齢者はもちろん、妊婦・免疫不全者・留学者など多様な項目を設け、接種の考え方・注意点を具体的に説明しています。24項目にわたる疾患別では基本的なワクチン情報のほか、対象者ごとの接種スケジュールをまとめました。各項目末の「打つべきか打たざるべきか、迷ったときはこうする!」は判断に迷った際の頼れる指針となります。
◆本誌で得た知識をもとにワクチンについてわかりやすく説明し、より多くの対象者に安心してワクチン接種を受けてもらいましょう。

本書は、Webコンテンツ(PDF版+HTML版)としても別途ご購入いただけます


目次

1章 予防接種の基礎知識
1 予防接種の考え方
2 ワクチンの歴史、免疫、種類そして集団免疫
3 日本の予防接種に関する制度
4 副反応と副作用
5 トラブルシューティング
6 予防接種に関する情報
2章 対象者別の具体的な予防接種の実施
1 小児における予防接種のスケジューリング
2 成人における予防接種
3 高齢者への予防接種
4 妊婦への予防接種
5 免疫不全者など基礎疾患のある人への予防接種
6 海外旅行をする人のための予防接種(成人)
7 海外旅行をする人のための予防接種(小児)
8 留学する人への予防接種
9 曝露後予防としての予防接種
10 医療従事者のための予防接種
11 産業医としての予防接種
3章 疾患別のワクチン情報
1 風疹
2 麻疹
3 水痘・帯状疱疹
4 ムンプス
5 日本脳炎
6 B型肝炎
7 ジフテリア
8 百日咳
9 破傷風
10 ポリオ
11 BCG
12 インフルエンザ菌b型(Hib)
13 肺炎球菌(PCV)
14 肺炎球菌(PPSV)
15 HPV
16 ロタ
17 インフルエンザ
18 A型肝炎
19 髄膜炎菌
20 黄熱
21 狂犬病
22 腸チフス
23 コレラ
24 ダニ媒介脳炎
4章 症例検討―ワクチン接種、こんなときどうする?
1 ワクチン接種を受けたいのですが、母子手帳をなくしてしまいました。
2 3歳まで海外で暮らしていました。今後のワクチンは?
3 企業の健康管理担当者ですが、海外から人材受け入れをする場合、ワクチン接種などについてどう考えればよいですか?
4 クラスで病気が流行っています、今日は予防接種を受けることができますか?
5 来週には海外に行かなければなりません。これから接種できますか?

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序文

巻頭言

2019年末より世界を席巻しているCOVID-19感染症は,近年みられた新興・再興感染症で行われていた対策に限らず,各国で海外渡航の大幅な制限,ロックダウン(都市封鎖)などの措置を行うに至った。これは,1918年から生じたスペインインフルエンザの世界的な流行を思い起こさせるものであるが,当時よりも抗菌薬があり,人工呼吸器などの医療機器や医薬品が整備され,衛生状況が大幅に改善した現代でも,世界中で多くの感染者と死亡者がでている事実がある。
そのような状況で,検査のための方法が確立され,各国で治療薬の開発と既存薬の有効性の確認が急ピッチで進められている。疾患を診断し,適切な治療を行う方法が確立することは,感染者の予後の改善に大きな意義がある。
一方で,感染者を減らす上で重要なことは何か? ひとつは,いわゆるソーシャルディスタンスを含む,non-pharmaceutical interventionである。現在COVID-19感染症に対しては,まさにこの対策が行われているが,経済的な影響や社会活動の大幅な制限が生じることに,私達は身をもって直面している。もうひとつの対策はワクチンであるが,ワクチンが有効な感染症は限られている。COVID-19感染症に対するワクチンも,現在世界的に開発が進められている。
今,私達が使用できるワクチンは,先人達の努力による遺産である。各ワクチンについては,その開発から有効性の検証,臨床での使用方法に至るまで,多くの検討が行われている。一部は,長い時間をかけて専門家や国でも議論が重ねられ,法律による接種対象となっているものもある。
ワクチンを適正に使用して感染症をコントロールすることは重要であり,最前線で診療にあたる医療従事者や公衆衛生の従事者にとって,本書が参考になれば幸いである。


2020 年 5 月 
竹下 望

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