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乾癬における生物学的製剤の適応と最近の話題について

No.5030 (2020年09月19日発行) P.50

緒方 大 (国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科)

宮野恭平 (埼玉医科大学皮膚科講師)

登録日: 2020-09-17

最終更新日: 2020-09-15

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  • 乾癬における生物学的製剤の適応と最近の話題についてご教示下さい。
    埼玉医科大学・宮野恭平先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    緒方 大 国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科


    【回答】

    【皮疹の重症度のみに囚われず,QOLや関節症状,既往歴・合併症の評価も忘れずに】

    乾癬治療では,安全性や薬剤を直接病変部に到達させる観点から外用療法が第一選択ですが,アドヒアランスの低下が問題となります。30分以上の外用時間を要する患者は,30分未満の患者と比較して治療にストレスを感じる割合が高かったことから1),皮疹面積の広い患者に外用療法を漫然と行うことがさらなるアドヒアランスの低下をまねき,今後の治療に支障を生じうることになります。このような症例では,全身療法を提案することも必要です。

    全身療法のひとつに生物学的製剤による治療があります。生物学的製剤の一般的な導入基準としては“the rule of 10s”〔皮疹が体表面積の10%以上に及ぶ,PASIスコア(Psoriasis Area and Severity Index)10以上,DLQI(Dermatology Life Quality Index)スコア10以上のいずれかを満たす〕が広く使用されています。DLQIは最近1週間の患者の状態を把握できる有用なツールですが,いくつか注意も必要です。日本人は我慢強い民族性のためか,欧米人と比較するとDLQIスコアが低めに現れる傾向があるため,過小評価をしないことです。

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