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歩けるのに褥瘡[プラタナス]

No.5021 (2020年07月18日発行) P.3

塚田邦夫 (医療法人社団研医会高岡駅南クリニック院長)

登録日: 2020-07-18

最終更新日: 2020-07-15

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  • 褥瘡はがん末期や高齢で寝たきりの方にできますが、その考えを打ち破る例が意外に多いと気づきました。60歳代の女性で元気に通院中の方が「2週間前から坐位時に臀部の間がずれて痛い、皮膚もガサついている」と訴えられました。

    さっそく診察すると,尾骨部から坐骨部にかけて皮膚に角化がみられ、つまむと皮下に有痛性の硬結があります(写真)。深部組織損傷(deep tissue injury:DTI)と呼ぶ重度褥瘡でした。意識clearで歩ける方がなぜと思いよく聞くと、畳に敷いた硬い座布団の上で1日中テレビを見ているとのことでした。同じ姿勢を長時間取ることで、皮膚よりも骨に近い部位に高い圧力とずれ力が集中し発症したようです。褥瘡は一般的に皮膚表面よりも骨に近い部位から組織障害が進行します。

    本人に「床ずれ」であることと、なぜ起こったのかを説明し、床ずれ用クッションの購入を勧めたところ、すぐに購入されました。痛みはなくなり「ものすごく楽になった」とのことで、使用開始1週間後には皮下硬結もほぼなくなりました。

    残り464文字あります

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