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親子で取り組む舌下免疫療法[プラタナス]

No.5020 (2020年07月11日発行) P.3

川島佳代子 (大阪府立病院機構 大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉科主任部長)

登録日: 2020-07-11

最終更新日: 2020-07-08

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  • 当科ではダニによる通年性アレルギー性鼻炎、あるいはスギ花粉症に対して舌下免疫療法を行っている小児が多数通院している。舌下免疫療法とは、抗原を投与することでアレルギー性鼻炎における自然経過を修飾しうる治療法であり、薬物療法を行ってもなかなか改善しない、あるいは薬を飲むと眠くなるなどの副作用のある患者さんに主に行っている。2018年からは小児でも行うことが可能になり、“お子さんの鼻の症状をぜひとも治したい”と保護者が切に希望し、始めることが多い。

    この治療は、最低でも3年間毎日自宅で継続することが求められる根気のいる治療である。開始当初は、口が腫れる、口のかゆみなどの副反応の出現に注意しなければならず、この時期を乗り越えられるかが第一関門となる。初期を過ぎると副反応は消失し安定してくるが、今度は休まず毎日続けられるか、アドヒアランスがポイントになってくる。なんとかお子さんにいやがらずに続けてもらおうと、親子で様々な工夫をされていて、たとえば、保護者が毎日お子さんに“声掛け”をしたり、“薬に日付や絵を書いて興味を持たせる”といった、日々の何気ないことが役立っていることがある。マラソンのように、長い経過をたどるこの治療について問題なくうまく完走できるよう、私たちはコーチのように見守る仕事である。

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