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赤あざ(単純性血管腫)[私の治療]

No.5014 (2020年05月30日発行) P.42

大内健嗣 (慶應義塾大学医学部皮膚科学教室)

登録日: 2020-06-01

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  • 単純性血管腫は毛細血管が拡張して生じる隆起しない赤あざである。基本的には自然消退せず,加齢に伴って色調が暗赤色になる。単純性血管腫の中で,サーモンパッチは額に生じる境界不鮮明な淡い紅斑で,2歳頃までに大部分が自然消退する。後頸部に生じたものをウンナ母斑と呼称し,自然消退しにくい。

    ▶診断のポイント

    毛細血管の増加と拡張を主体とする毛細血管の形成異常である。出生時に存在する隆起しない暗紅色斑である。自然消退せず,成人になってから表面がポリープ状に隆起してくることがある。皮膚生検で真皮浅層から深層にかけて毛細血管の増加と拡張が認められる。

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    色素レーザーは血液中のヘモグロビンに選択的に吸収される。毛細血管が凝集した病変部では,ヘモグロビンがレーザーの光エネルギーを吸収し,熱変換することで血管内壁が熱破壊されて血管を閉塞させる。レーザーのパルス幅(照射時間)を調節できる機能を有し,毛細血管の血管径に応じた照射時間を適宜設定することが可能である。また,ダイナミッククーリングデバイスがレーザーに同期し,レーザー照射直前に寒剤を吹きつけることにより皮膚を保護する。

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