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コリン性蕁麻疹の治療について

No.5002 (2020年03月07日発行) P.49

田中暁生 (広島大学大学院医系科学研究科皮膚科学准教授)

福永 淳 (神戸大学大学院医学研究科皮膚科学講師)

登録日: 2020-03-06

最終更新日: 2020-03-03

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  • コリン性蕁麻疹の治療についてご教示下さい。神戸大学・福永 淳先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    田中暁生 広島大学大学院医系科学研究科皮膚科学准教授


    【回答】

    【コリン性蕁麻疹のサブタイプを理解して、サブタイプに応じた治療アプローチが重要である】

    コリン性蕁麻疹は日常診療で診察する機会の比較的多い疾患で,刺激誘発型の蕁麻疹に分類されます。運動・入浴・精神的緊張などの発汗ないし発汗を促す刺激が直接的な誘因となり,小型の点状の膨疹,紅斑が出現する蕁麻疹の1病型です。

    コリン性蕁麻疹の診断は,上記のような発汗を促す負荷で皮疹が出現するというエピソードと小型の一過性の皮疹の形状から難しくはありません。しかし,他の蕁麻疹と比較してもH1受容体拮抗薬(H1 receptor antagonist:H1RA)の有効性が乏しい症例が比較的多く,またコリン性蕁麻疹の中のサブタイプで治療アプローチが異なるため,病因および/または臨床的特徴に基づいてサブタイプを意識して病型分類を行うことが重要です。コリン性蕁麻疹のサブタイプは,大きくは発汗機能が正常な汗アレルギー型と毛包一致型,そして無汗や乏汗を伴いコリン性蕁麻疹を合併する特発性後天性全身性無汗症(acquired idio-pathic generalized anhidrosis:AIGA)/減汗性コリン性蕁麻疹に分類することができます。

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