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(2)川崎病急性期の診断・治療[特集:増加し続ける川崎病]

No.4972 (2019年08月10日発行) P.26

鮎沢 衛 (日本大学医学部小児科学系小児科学分野准教授)

登録日: 2019-08-13

最終更新日: 2019-08-07

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川崎病は小児にみられる血管炎であり,川崎富作博士の最初の報告から50年以上を経過した現在も原因は不明である

治療の進歩によって頻度は減ったが,冠動脈病変を後遺症として残すと,心疾患として長期の管理が必要になる

近年は,早期診断と早期治療に努める傾向が強く,主要症状が少ない例でも不全型と診断する場合が増え,診断の手引きを改訂することになった

1. 急性期の診断

診断は,川崎富作博士が提唱した特徴ある症状群として行われ,それらの症状や所見は,川崎病の「診断の手引き」としてこれまで5回の改訂を経てまとめられ,医療関係者の間に十分に普及している。診断の手引きの内容は主に6つの主要症状と,臓器別に参考条項が列挙された形式であり,2002年に現在の改訂5版(表1)1)2)が発行された際には,それまで発熱日数は5日以上と定義されていたが,早期治療によって発熱日数が5日未満でも主要症状の1つとして扱うことや,備考の1項目として,主要症状を満たさない「容疑例」が10%ほどあり,冠動脈瘤を伴うことがあることを明記した。

     

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