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汗疹(あせも)[私の治療]

No.4966 (2019年06月29日発行) P.52

堀 仁子 (旭川医科大学皮膚科学講座講師)

登録日: 2019-06-28

最終更新日: 2019-06-25

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  • 俗称「あせも」。汗貯留症候群のひとつである。多量発汗時に汗管の閉塞により,汗管に貯留した汗が汗管外に漏出することにより発症する。汗管の閉塞部位によって3型に分類される。
    ①水晶様汗疹(図):角層で汗管が閉塞し,角層下に汗が漏出する。高熱後や高温下に炎症を伴わない透明な1~2mm大の小水疱が頸部・体幹などに多発する。かゆみはない。
    ②紅色汗疹:表皮有棘層で汗管が閉塞し,表皮内に汗が漏出して炎症を起こす。1~数mm大の紅色の小丘疹や小水疱が,多量の発汗後に体幹・四肢屈側に多数生じる。軽度のかゆみを伴うことがある。
    ③深在性汗疹:表皮真皮境界部で汗管が閉塞し,汗は真皮内に漏出する。紅色汗疹を繰り返すことにより発症する。熱帯地方や高温下での長時間作業などで生じる。日本で発症することは稀である。皮膚色~蒼白色の丘疹が多発する。体温上昇,悪心・嘔吐など,熱中症の症状の発現に注意が必要である。

    ▶診断のポイント

    乳幼児は単位面積当たりの発汗量が多いため,特に夏に紅色汗疹が発症しやすい。成人でも高温多湿下での作業や肥満により間擦部に生じることがある。湿疹化することもある(汗疹性湿疹)。紅暈を伴わない多発する水晶様の小水疱をみた際には,直前に高熱が出ていなかったか問診で確認する。

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