株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

■NEWS 循環器病データベース構築へ、急性期医療・公衆衛生への活用に期待―厚労省検討会とりまとめ

No.4964 (2019年06月15日発行) P.67

登録日: 2019-06-06

最終更新日: 2019-06-06

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

厚生労働省の「非感染性疾患対策に資する循環器病の診療情報の活用の在り方に関する検討会」(永井良三座長)は5日、急性期医療や公衆衛生への活用を目的に、まずは脳梗塞など6疾患のデータベースを構築するとした報告書を大筋でとりまとめた。来年度中にもモデル事業を始め、全国規模での運用につなげたい考え。

対象施設は、関連学会が認定する医療施設や救命救急センターなど。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、急性冠症候群、急性大動脈解離、急性心不全(慢性心不全の急性増悪も含む)の6疾患について、急性期入院の患者を対象に、主に入院時と退院時の情報を把握する。情報の集約・管理・提供については国立循環器病研究センターが機能を担う。

報告書によると収集した診療情報は、①急性期医療現場(救急搬送、医療機関搬入直後)、②正確な患者数や罹患率を踏まえた診療提供体制の構築や予防等の公衆衛生―に活用する。①の急性期医療では、循環器病の既往歴などの包括的かつ統一的な把握が発症後早期の適切な診療に結びつくと期待されている。②の公衆衛生の向上については、発症患者数や医療機関への搬送状況、急性期から回復期・維持期への転帰といった診療情報を収集し、診療実態を明らかにする必要があるとした。

まずは来年度中にもモデル事業で診療情報の収集事業をスタートし、運用方法や登録内容等の検証を行った上で診療情報を収集・活用できる全国規模のシステムを構築。運用開始を目指すとしている。

報告書を大筋でとりまとめた「非感染性疾患対策に資する循環器病の診療情報の活用の在り方に関する検討会」

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top