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検査前確率が低い患者でのHIVスクリーニング陽性の対応について

No.4955 (2019年04月13日発行) P.51

倉井大輔 (杏林大学医学部付属病院感染症科准教授)

村松 崇 (東京医科大学病院臨床検査医学科)

登録日: 2019-04-12

最終更新日: 2019-04-09

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  • HIVスクリーニング検査が陽性,ウエスタンブロット法が判定保留,HIV-1の核酸増幅検査が陰性であった場合の対応を教えて下さい。特に,ウエスタンブロット法のHIV-2判定保留の場合もご記載下さい。

    【質問者】

    倉井大輔 杏林大学医学部付属病院感染症科准教授


    【回答】

    【リスクが完全に否定できない場合,間隔を空けての再検査を考慮】

    HIV検査はスクリーニング検査(抗体検査)と確認検査(ウエスタンブロット法や核酸増幅法)により診断を確定します。検査の感度・特異度は改善しているものの,検査前確率の低い状況では,しばしば判断に迷う症例も経験します。

    検査結果が異なる原因としては,スクリーニング検査の偽陽性,ウエスタンブロット法の偽陰性の可能性を考えます。特に自己免疫性疾患や妊娠などの状況では,スクリーニング検査で偽陽性となる可能性も高くなります。逆に,急性感染の時期においては,ウエスタンブロット法での陽転化が遅れることにより,感染しているにもかかわらず判定保留という結果となることがあります。核酸増幅法は感度が高い検査であり,これが陰性である場合はほぼ感染を否定できますが,稀にウイルス量が低い症例では陰性となる可能性もあります。

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