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■NEWS 20年度の地域枠定員の取り扱いについて報告―文部科学省
厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会医師需給分科会」が1月30日に開かれ、文部科学省は2020年度の暫定的な医学部入学定員の増加の取り扱いについて報告した。18～19年度に臨時定員の地域枠で定員数を満たしていない医学部が、19年度の定員数を20年度も確保するためには「地域枠の学生を確実に確保するための具体的な方策」の提出を求める。
この方針は、昨年12月に文科省と厚労省が発出した通知で周知しているもの。
通知では、地域枠で18年度・19年度の2年間を通じて定員を満たしていない場合は、確保できている人数を上限とすると明記。
その上で、19年度の定員数と20年度に見込まれる定員数の差の範囲内で、増員申請を認めるという。その際、厚労省と文科省への「地域枠の学生を確実に確保するための具体的な方策」の提出を求める。
こうした対応は、厚労省が昨年実施した調査で、地域枠として入学者を確保できずにその他の定員として入学を認める運用がなされた結果、地域枠が充足していない実態が明らかになったことを踏まえたもの。
文科省は今月にも都道府県や大学に対し、20年度に必要な追加増員について意向調査を実施する予定。その上で、今夏にも20年度入学定員増員計画などの提出を依頼するとしている。
