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【人】中村健一さん「小児皮膚診療は常に緊張感をもって」

No.4767 (2015年09月05日発行) P.16

中村健一 ( 『診療所で診る子どもの皮膚疾患』を上梓)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-13

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  • 中村健一さん(Nakamura Kenichi )

    『診療所で診る子どもの皮膚疾患』を上梓

    1954年東京都生まれ。79年一橋大法学部卒、87年信州大医学部卒。京都宇治徳州会病院、北里大、聖路加国際病院などを経て、93年千葉市・おゆみの皮フ科医院開業。

    「小児皮膚診療は常に緊張感をもって」

    今年7月に上梓した『診療所で診る子どもの皮膚疾患』(弊社刊)が好評を博している。既刊書『診療所で診る皮膚疾患』でもおなじみのユーモアあふれる中村節は、小児皮膚診療に舞台を移しても健在だ。

    目指したのは、「皆が知りたいことを書いた」「面白くて最後まで一気に通して読める」医学書。長年の経験から蓄積された小児皮膚診療のノウハウを惜しみなく披露している。

    特にお勧めの項目は、アトピーや抜毛癖、汗の関与する湿疹皮膚炎だ。教科書では記載が少なく、実際に何をやるべきか分かりにくいアトピー診療のテクニックを詳細に解説。専門外の医師からよく受ける質問をまとめた第2章の「小児皮膚診療FAQ」も必見だ。

    小児で重要な保護者への説明も、疾患ごとに「保護者への3分説明」欄を設けるなど、紙幅を割いた。「小児皮膚診療は常に緊張感をもってやらないといけない。症状がころころ変わるし、思いがけない感染症に引っかかることもある。明日はどうなるか分からない」

    残り508文字あります

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