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減汗性コリン性蕁麻疹の病態と治療

No.4925 (2018年09月15日発行) P.60

谷川瑛子 (慶應義塾大学医学部皮膚科学教室専任講師)

戸倉新樹 (浜松医科大学皮膚科学教授)

登録日: 2018-09-14

最終更新日: 2018-09-11

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  • 減汗性コリン性蕁麻疹の病態と治療についてご教示下さい。浜松医科大学・戸倉新樹先生にご解説をお願い致します。

    【質問者】

    谷川瑛子 慶應義塾大学医学部皮膚科学教室専任講師


    【回答】

    【急性発症し,減汗・疼痛・コリン性蕁麻疹を伴う。副腎皮質ステロイド治療が有効】

    コリン性蕁麻疹は,通常の蕁麻疹と異なり,個疹が点状の膨疹です。アセチルコリン(acetylcholine:Ach)を皮内に投与すると,発汗とともに同様の膨疹が生じるため,Achを介する蕁麻疹と考えられています。運動,入浴,精神的緊張など発汗を促す刺激で出現します。10~20歳代の若者に多く,皮疹はエクリン汗腺開口部に好発します。症状出現時にピリピリとした痛みを自覚することもあり,はなはだしい場合は第一の訴えとなります。数年で自然治癒することも多いですが,各種治療に抵抗する難治例も少なくありません。

    残り834文字あります

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