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jmedmook24 あなたも名医!Team DiETの糖尿病療養メソッド 血糖コントロールとその向こうにあるもの

ジェネラリストが実践可能なテーラーメイドの糖尿病診療とは?

定価:3,850円
(本体3,500円+税)

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編集: 篁 俊成(金沢大学医薬保健研究域医学系恒常性制御学准教授)
判型: B5判
頁数: 152頁
装丁: カラー
発行日: 2013年02月25日
ISBN: 978-4-7849-6424-6
付録: -
目の前の一人ひとりの糖尿病患者さんとどう向き合い診療をするか?限られたスタッフ、限られた時間限られた予算でもできる合併症阻止に向けた血糖コントロールの実践とは?
生活習慣病と日々向き合うジェネラリストが実践可能で応用自在な診療・管理・指導のメソッドを丁寧に解説! 
診療科: 内科 代謝内分泌・糖尿病
シリーズ: jmedmook

目次

第1章 まずは糖尿病を疑おう!
1 糖尿病を疑う患者さんからの訴え
2 尿・血液生化学検査の注意点─検査結果を見逃すな!
3 HbA1c 6.1%がわかれ目─あなたもできる正しい診断
第2章 患者さんのプラス思考を引き出す伝え方
1 糖尿病と診断されて落ち込んでいる患者さんに─治療への向き合い方が変わる伝え方
2 インスリン開始および合併症進行で落ち込んでいる患者さんに─気持ちを前向きにする伝え方
第3章 糖尿病はワンパターンならず─プロフェッショナルはこう診る
1 血糖の増悪因子を探し出せ!
2 2型糖尿病は除外診断─きっちり病型診断
3 糖だけじゃダメ─マルチプルリスクを把握せよ!
4 合併症を見逃さない検査ミニマムエッセンシャル
第4章 継続的に診察しよう!─ドロップアウト・ゼロをめざして
1 患者さんの継続的な来院を促すために─ドロップアウトするのはなぜ?
2 ドロップアウトをくいとめるコツ─糖尿病予備軍のフォローも含めて考える
第5章 生活を聞き出そう!─うわべを聞いても問題外,実生活を聞き取ろう
1 患者さんの心を開かせるには? ─「 傾聴」と「同調」がカギ!
2 生活を上手に聞き出すには?─Team DiET式ライフスタイルヒアリング
3 実践!時間帯別質問リスト
第6章 ライフマネジメントを始めよう!─時間帯で攻めるテーラーメイド提案
1 ライフマネジメントを始めるにあたって─4つのコツとは?
2 時間帯別ライフスタイル改善メソッド
 Ⅰ 起床〜朝食前─意外と盲点,朝食までの失われた時間
 Ⅱ 朝食昼食前─1日のスタートは朝食にあり
 Ⅲ 昼食夕方─お菓子だけが間食にあらず
 Ⅳ 夕方夕食前─夕食前は魔(間)の時間
 Ⅴ 夕食就寝前─個性あふれる就寝までの過ごし方
 Ⅵ 就寝起床─朝まで寝ているとは限らない
 Ⅶ 休日・外食─毎日同じ生活なんてありえない
第7章 Simple-to-the-Bestな薬物治療を始めよう!
1 2型糖尿病薬物療法のunmet needsと対応策
2 スローエイジング糖尿病治療を見据えた薬物療法のアルゴリズム
3 スローエイジング糖尿病薬物療法の実際─ステップ1〜ステップ8
4 インスリン導入とその注意点─患者さんの不安にはこう答える
5 シックデイに先手を打て!─いつ病気になるかなんてわからない
第8章 患者さん・地域・医師のネットワークづくり
1 患者会をつくろう!
2 地域で糖尿病ネットワークを築こう!
3 かかりつけ医と病診連携
4 専門医に紹介するタイミング
特別編
1 糖尿病についてここが聞きたい!─現場からの質問・疑問にズバリお答えします
2 糖尿病療養相談室から先生へ─「先生には言えない」患者さんの不安,悩み,気持ち

コラム1 糖尿病医療こそチーム医療アプローチで
コラム2 脂肪肝と糖尿病
コラム3 What is the Team DiET ?
コラム4 今すぐ,チーム医療を始めよう!
コラム5 患者さんの生活をトータルにとらえるために
コラム6 例外だってある ─ ①シフト勤務
コラム7 糖尿病と歯周病
コラム8 服薬をやめてしまう場合の対策
コラム9 例外だってある ─ ②季節によって違う?

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序文

巻頭言

薬物療法で厳格に血糖コントロールするだけでは糖尿病患者さんを十分に守ることができないことがわかってきました。そこに2型糖尿病の大きな闇があり, だからこそ挑戦しがいがある学問の対象・医療であるといえるでしょう。一人の患者さんは,過食,肥満,運動不足,心理的負担等で押しつぶされそうになっています。合併症阻止に向けた血糖コントロールの向こうにあるもの,それは高血圧症,脂質異常症,肥満症,喫煙といったマルチプルリスクの包括的管理かもしれませんし,バランスのとれた食事,しなやかな運動習慣,心とモチベーションのケアかもしれません。€
私たちTeam DiETは,目の前の一人ひとりの患者さんと向き合いながら,患者さんが抱える問題を情報交換し,議論を続けてきました。各職種が協働しながらも,それぞれの役割を認識して実践することで,いつの日か,All-for-Oneの糖尿病チーム医療アプローチが実現する……そんな夢を描きながら。チームで培った経験は,「プロフェッショナルにしか実践できないアート」から,「誰でも実践可能なメソッド」に落とし込まなければなりません。€
糖尿病患者さんが一番はじめに訪れる医療機関は近隣にあるクリニックです。この度, 日本医事新報社からジェネラリストを主な読者対象とした本書の編集を依頼されました。Team DiETがこれまで歩んできたひとつのけじめとして, 僭越ながら,私たちの糖尿病診療に対するフィロソフィーと術をお伝えするよい機会と考え,編集をお引き受けした次第です。糖尿病のスクリーニング,診断,合併症のマネジメント,ライフスタイルのケアまで,すべてをカバーし,糖尿病を専門としないジェネラリストが実践能なメソッドをこの本の中に注ぎ込みました。€
限られたスタッフ,限られた時間,限られた予算でもできることは必ずあるはずです。私たちTeam DiETのメソッドが,みなさんの手で育てられ,その向こうに,日本が世界に誇る糖尿病診療のさらなる進化がもたらされることを願ってやみません。

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