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かぜ症候群(小児)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-26
細矢光亮 (福島県立医科大学医学部小児科主任教授)
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  • ■疾患メモ

    かぜ症候群は,一般的には急性鼻炎,扁桃炎,咽頭炎,喉頭炎,一部気管・気管支炎などを含んだ概念である(成人は§3-1 かぜ症候群(成人)」参照)。

    多くの病原体が原因となり,軽度の上気道炎症状を呈する病態で,自然治癒が見込まれる疾患である。特異的治療薬はなく,対症療法が主体となる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    鼻汁が出る,鼻が詰まる,咳が出る,痰が絡む,喉が痛い,寒気がする,熱がある等が挙げられる。さらには,何となく元気がない,熱っぽい,頭痛がする,食欲がない,吐き気がする,下痢をしたなどもかぜ症状に含めるかもしれない。

    かぜ症候群は,原因の如何を問わずこのような症状を呈する病態を総称したものであり,便宜的な疾患名である。これらの症状は一般には上気道の軽度の炎症によるものであり,急性鼻炎,扁桃炎,咽頭炎,喉頭炎,気管・気管支炎などを含んでいると解釈される。

    ただし,突発性発疹や麻疹なども病初期には同様の症状を示すが,後に特徴的な症状(発疹)を呈するので,かぜ症候群からは除外される。強い臨床症状を伴うインフルエンザもかぜ症候群とは区別して扱われる。

    【検査所見】

    かぜ症候群は多くの病原体が原因となり,特異的な症状はない。軽度の上気道炎症状を呈する病態で,自然軽快するものをかぜ症候群と考えているので,臨床検査所見に特異的なものはなく,炎症所見も一般に軽度である。

    かぜ症状を呈する気道感染症の原因としては,ウイルス感染症がおおよそ90%,細菌感染症,マイコプラズマ,クラミジアなど,他の病原体による感染症が10%程度とされている。主なものをに示した。



    ウイルス感染症としては,RSウイルス,インフルエンザウイルス,ライノウイルス,パラインフルエンザウイルス,メタニューモウイルス,エンテロウイルス,アデノウイルス等がある。

    百日咳,マイコプラズマ,クラミジアなどに対しては,有効な抗菌薬があるので診断が重要になる。

    その他,感染症のないアレルギーや寒冷刺激などに起因する同様の症状も,かぜ症候群として扱われている可能性がある。

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