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卵巣腫瘍

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
本原剛志 (熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学分野)
片渕秀隆 (熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学分野教授)
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  • ■疾患メモ

    卵巣にはほかのどの臓器よりも多種多様な腫瘍が発生するため,その肉眼像ならびに組織像はきわめて多彩である。

    卵巣腫瘍は,正常卵巣の組織発生との対比を基盤として,上皮性腫瘍,性索間質性腫瘍,胚細胞腫瘍の3つに大別され,形態学的特徴によって各組織型に分類される。さらに,それぞれの組織型はその悪性度から良性,境界悪性,悪性に分けられる1)

    これらの卵巣腫瘍の中で最も発生頻度が高いものは,上皮性腫瘍の中の漿液性腫瘍であり,卵巣腫瘍全体の20~40%を占める。さらに,悪性上皮性腫瘍の約50%を漿液性癌が占めている。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    一般に卵巣腫瘍は自覚症状に乏しいことが知られているが,腫瘍の増大が顕著な場合には,腹部膨満感や下腹部痛,さらには排便・排尿障害などを主訴として受診することもある。

    【検査所見】

    これまで卵巣癌の早期発見の試みが行われてきたが,超音波断層法検査および腫瘍マーカーであるCA125値によるスクリーニングの有用性は現在まで確立されていない。

    診察および超音波断層法検査で卵巣腫瘍が疑われた場合,その質的診断にはMRI検査が有用であり,良・悪性の診断および組織型の推定を可能にしている。

    一般に,嚢胞性腫瘤の一部に充実性部分を伴う場合や,壁の肥厚あるいは壁在結節がみられる場合には悪性を疑う根拠となる。

    卵巣癌である場合,周囲臓器への浸潤や腹膜播種,さらにはがん性腹水を伴っている症例が多く,腫瘍マーカーであるCA125やCA199,CEAなどの上昇を認めることが大部分である。

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