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電気性眼炎(紫外線角膜障害)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-22
北澤耕司 (京都府立医科大学眼科学教室)
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  • ■疾患メモ

    電気性眼炎(紫外線角膜障害)は,波長が290nm付近の紫外線に,短期間に,かつ多量に曝露されることで,角結膜上皮障害および結膜充血を引き起こす疾患である。

    電気溶接の火花や殺菌灯などの人工灯,雪山での反射光で生じる。

    日中に曝露すると,症状が現れるのは主に夜間になるため,救急受診することが多い疾患の1つである。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    多量の紫外線曝露後,数時間~24時間を経て,両眼に異物感,激しい疼痛,流涙,充血,羞明を急激にきたし,開瞼困難となることもある。

    夜間に激烈な眼痛,羞明をきたし,救急受診することが多い。

    【検査所見】

    疼痛,流涙が強いことが多く,フルオレセイン染色による角膜上皮障害の程度の判定が難しい。そのため,適宜点眼麻酔(0.4%塩酸オキシブプロカイン)を行い,開瞼可能な状態にしてから診察を行う。

    鑑別疾患として,薬物・薬液の飛入,有毒ガスの曝露などがあるため,問診で紫外線曝露の有無を確認することが重要である。

    症状が現れるのは紫外線に曝露した数秒間~24時間後であるため,紫外線曝露の時間帯も確認する。

    角膜全体に点状表層角膜症を認め,重症例では角膜びらんを生じる。また,結膜充血,結膜浮腫もみられる。

    紫外線曝露後数時間~24時間後に発症するため,夜中に救急受診で遭遇することが多い。急激に発症し,激しい疼痛を伴うため患者の不安感は強いが,大部分は一晩で自然に回復するため,しっかりと病状を説明し患者の不安を取り除くことが重要である。

    予後良好であることが多いが,治療が遅れると痛みが数日残ることもある。

    予防には,サングラスなどの遮光眼鏡を使用することが重要である。

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