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扁平足

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-21
杉本和也 (奈良県総合医療センター整形外科,副院長)
佐本憲宏 (市立東大阪医療センター副院長)
磯本慎二 (奈良県総合医療センター整形外科医長)
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  • ■疾患メモ

    足部のアーチ構造が機能低下した状態を言う。後脛骨筋腱やばね靱帯の変性や断裂によって生じる。足部の疼痛が生じるのみならず,下肢のアライメントに影響することで下半身の各所に疼痛を生じることがある。小児から発生するもの,思春期以降に生じるもの,成人において発生するものに分類される。関節弛緩性や神経疾患,疼痛性外脛骨,外傷などが関連する。

    成人期では後脛骨筋腱の変性に起因する機能不全によるものが多く,後脛骨筋腱機能不全と呼ばれる1)

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    足部アーチの低下により,土踏まずが消失するほか,足部は外転・回内変形を呈することが多い。このため立位において,つま先が外向きになる傾向がある。立位の患者を後方から観察すると,患肢の踵は下腿軸に対して外転し,つま先は足部の外転により足趾がよく見えることから,too-many-toe signと呼ばれている(図1)。

    15_52_扁平足


    小児や成長期では後脛骨筋腱の舟状骨付着部に過剰骨(外脛骨や副舟状骨と呼ばれる)がみられることが多く,成人例では後脛骨筋腱に沿った腫脹や炎症性発赤,圧痛がみられることが多い。

    【検査所見】

    〈X線〉

    荷重時の足部X線側面像(横倉法)が代表的である。アーチの計測法には幾多の方法が報告されているが,横倉法,calcaneal pitch angle,Meary's angleなどがよく用いられる。荷重時足部正面像ではショパール関節に対する前足部の外転などが計測される。また,荷重時の後足部撮影では踵骨の下腿軸に対する外転が計測できる。

    〈CT〉

    踵骨が外反(外転)して腓骨下端と衝突するような例を評価するのに有効である。また,腱描出条件を用いると後脛骨筋腱の変性や断裂を観察できることがある。

    〈MRI〉

    後脛骨筋腱の状態を確認できる。腱の断裂,変性や膨化,腱鞘水腫などが描出可能である。

    pedoscope/footprint:荷重時の床面接地領域(足型)を調べる方法である。

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