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デング熱

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-19
高崎智彦 (神奈川県衛生研究所所長)
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  • ■疾患メモ

    蚊媒介性ウイルス感染症で世界的に最も患者が多い。発熱,痛み(筋肉痛,関節痛),発疹を三主徴とする急性熱性疾患である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    デング熱は,発熱・疼痛(頭痛・筋肉痛・関節痛・後眼窩痛)・発疹が3主徴である。突然の高熱で発症し,多くは体の痛みを伴う。

    発疹は解熱傾向を示す頃に出現することが多く,全身,躯幹から顔面および四肢に著明である。デング熱の発疹は出血性の発疹であり,麻疹の発疹のように融合傾向を示すことはない。しばしば,消化器症状(嘔吐,下痢,時に便秘)を呈する。二峰性の発熱を呈することもあり,発熱は3~4日持続した後,数時間から2日後に再度発熱する。血管透過性亢進を特徴とするデング出血熱は,典型的には発病後4~5日で発症する。

    重症の血漿漏出症状(ショック,呼吸不全など),重症の出血症状(消化管出血,性器出血など),重症の臓器障害(肝臓,中枢神経系,心臓など)は危険な状態である1)

    【検査所見】

    発病後2~3日で,血小板減少,白血球減少をきたす。ALT,AST,LDHの上昇をきたすことも多い。肝臓は時に腫大し,触診で触れる場合もある。CRPが上昇することは比較的少なく,上昇した場合でもそれほど高くない2)

    血管透過性亢進により血管外に漏出した水分は,軽快に伴って血管内に戻ってくるので,輸液過剰にならないように注意が必要である3)

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