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インスリノーマ

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-21
植田圭二郎 (北九州市立医療センター消化器内科)
伊藤鉄英 (九州大学大学院医学研究院病態制御内科学准教授)
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  • ■疾患メモ

    インスリノーマとは,インスリンの過剰分泌によって様々な低血糖症状をきたす膵神経内分泌腫瘍である。

    年間新規発症者数1~4人/10万人と稀な疾患であり,好発年齢は40~45歳で,約60%が女性に発症する。

    99%が膵原発であり,4~10%に多発性内分泌腫瘍症1型(multiple endocrine neoplasia type 1:MEN1)を合併するため,インスリノーマと診断された場合,MEN1の鑑別が必須である1)

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    中枢神経症状(複視,意識障害,傾眠傾向,異常行動,頭痛,眩暈など)。

    自律神経症状(悪心,振戦,動悸,発汗,空腹感,脱力など)。

    【検査所見】

    古典的な診断基準として,Whippleの3主徴(低血糖症状の存在,症状出現時の血糖値が50mg/dL以下,ブドウ糖摂取による症状改善)があり,病歴の聴取が重要である。

    自発性の低血糖を認める場合には採血を行い,血糖値,インスリン,C-ペプチド,β-ヒドロキシ酪酸,遊離脂肪酸などを測定し,高インスリン性低血糖の存在を評価する。

    自発性の低血糖状態を認めない場合には,絶食試験などによって低血糖を誘発する。

    インスリノーマの腫瘍サイズは小さいものが多く,約80%が2.0cm未満とされる。複数の画像検査(造影CT検査,造影MRI検査,超音波内視鏡検査など)と,選択的動脈内刺激薬注入法を用いて慎重に腫瘍局在診断を進める。

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