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低マグネシウム血症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
長井美穂 (東京医科大学臨床医学系腎臓内科学分野/医師・学生・研究者支援センター講師)
菅野義彦 (東京医科大学臨床医学系腎臓内科学分野主任教授)
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  • ■疾患メモ

    ヒトのマグネシウム(Mg)保有量は約25g(約2000mEq)ほどあり,その大部分が骨および軟部組織に存在し,細胞外液中には全体の約1%しか存在しない1)

    血中のMg濃度は,1.8~2.6mg/dL(1.5~2.1mEq/L)という狭い範囲に保たれている。

    細胞内のMgは,核酸・蛋白の合成やATPの関与する多くの酵素反応系のアクチベーターとして不可欠であり,生体機能の維持に重要な働きをしている2)。細胞内プールとの移動も血中濃度に影響し,たとえばMg欠乏時には副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)を介し,骨からのMg遊離が増加する。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    低Mg血症の症状は,全身倦怠感,食欲低下,筋力低下,振戦,めまい,抑うつ,記銘力低下,せん妄などである。高度になると,心電図変化,torsades de pointes(TdP)を含む不整脈や,痙攣,昏睡などがある。

    【検査所見】

    血清Mg濃度:1.8mg/dL(1.5mEq/L)未満。

    心血管系では,頻脈,血圧上昇,末梢血管や冠動脈の収縮。

    心電図では,QT間隔延長,ST低下,T波の平低化,心室性期外収縮。

    さらに多原性もしくはTdP型の心室頻拍,心室細動などの不整脈が生じうる。

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