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糖尿病性腎症

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-16
古市賢吾 (金沢大学附属病院血液浄化療法部准教授)
和田隆志 (金沢大学医薬保健研究域・医学系腎臓内科学教授)
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  • ■疾患メモ

    糖尿病性腎症は,末期腎不全の主要な原疾患である。

    腎症の進展は個人差が大きいが,発症10年以上経過して腎不全に陥ることが多い。

    腎障害と同時に,網膜症,神経症といった合併症や心血管障害にも注意が必要である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    糖尿病性腎症早期は自覚症状に乏しいことが多い。

    微量アルブミン尿で早期腎症と診断し,またネフローゼ症候群や腎機能障害を伴う進行例では,血尿がみられることもある。

    腎症に先行して網膜症がみられることが多く,診断の一助となる。

    ネフローゼ症候群を呈する症例では,両下腿を中心とした圧痕性浮腫や胸水,腹水を認めることがある。

    血流障害による足壊疽の合併にも注意が必要である。

    【検査所見】

    ネフローゼ症候群の病態として,尿蛋白増加(3.5g/日以上),低アルブミン血症(3.0g/dL以下)を呈するのが基本である。脂質異常も認めることが多い。

    尿蛋白が多い症例では,血糖コントロールの指標であるグリコアルブミンが低値になることがあるので注意が必要である。

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