株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

肺サルコイドーシス

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-11
山口哲生 (新宿海上ビル診療所)
    • 1
    • 2
  • next
  • ■疾患メモ

    サルコイドーシスは全身性肉芽腫性疾患であり,全身ほぼすべての臓器で病変を形成し,臨床像は多彩,臨床経過は多様である。

    肺病変も予後良好のものから不良のものまであるが,疾患の始まりは可逆性の肉芽腫性炎症であり,自然治癒もありうるが慢性進行例では適切な治療介入が必要である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    まったく無症状で経過して自然治癒するものもあるが,早期あるいは慢性的に肺線維化をきたして,慢性呼吸不全,肺感染症,肺高血圧症を合併する予後不良のものまで様々である。

    【検査所見】

    血液検査ではACE,sIL2R,γ-グロブリンの上昇などがある。

    胸部画像では,両側肺門縦隔リンパ節腫大(bilateral hilar-mediastinal lymphadenopathy:BHL),肺野の肉芽腫性,あるいは線維化性陰影が様々な程度でみられる。

    1190疾患を網羅した最新版
    1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中


    PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
    コチラより

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    page top