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放射線肺炎

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-11
金子美子 (京都府立医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学)
髙山浩一 (京都府立医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学教授)
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  • ■疾患メモ

    放射線肺炎は,胸部への放射線治療後に,通常照射野に一致してみられる非感染性の肺障害である。

    照射後6カ月以内にみられ,多くは1~3カ月後をピークに比較的早期に起きる。照射後晩期の6~12カ月後に起こり,治癒することなく継続する線維性変化を放射線線維症(radiation fibrosis)と呼ぶこともある。両者は連続的に移行する病態でもあり,厳密な鑑別は困難である。

    治療を要する放射線肺炎は約2~31%の頻度とされる1)。中でもより早期(照射終了後1カ月以内)に発症したものは比較的重症化しやすい2)

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    放射線治療後に,乾性咳嗽や発熱,息切れ,食欲不振,全身倦怠感,呼吸困難感などがみられる。

    【検査所見】

    SpO2の低下,胸部聴診所見で肺副雑音(fine crackles)を認めることもある。

    胸部X線にて照射部位に一致した新規陰影(解剖学的構造に一致しないすりガラス陰影や斑状陰影)を認める。

    陰影が照射野以上に広がる場合や,対側肺に広がる症例もある。

    炎症反応(白血球数,CRPの上昇)を伴う。KL-6が増加する症例もある。

    市中肺炎や急性心不全なども鑑別が必要であるが,併発することもある。膿性痰の有無や尿中抗原検査など感染症の鑑別を行い,BNP(brain natriuretic peptide)測定なども検討する。

    陰影の広がりや症状の程度により,有害事象共通用語規準にしたがい重症度を評価する()。

    03_22_放射線肺炎

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