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特集:新しい経鼻内視鏡による内視鏡診断のパラダイムシフト

No.4767 (2015年09月05日発行) P.19

河合 隆 (東京医科大学病院内視鏡センター教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-13

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監修:河合 隆(東京医科大学病院内視鏡センター教授)

2002年に細径経鼻内視鏡のムーブメントが起きてからはや13年が経過した。当初は患者の苦痛が少ないということだけで普及するも,解像度を中心とした画質や操作性などが劣ることが問題となっていた。近年,医療機器メーカーの努力によるスコープの進化,内視鏡医のスキルアップにより経鼻内視鏡の診断能は飛躍的に向上し,経口内視鏡に引けを取らなくなった。2015年4月に発表された「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」では,ついに内視鏡検査が胃癌検診に推奨され,今後,内視鏡検診において経鼻内視鏡の重要性が増すことは確実である。
今回は,近年発表された経鼻内視鏡を取り上げた。オリンパス社製エリートNBIシステム,富士フイルム社製BLI&LCIなどでは,新しい画像強調観察が経鼻内視鏡でも使えるようになった。本特集では,この画像強調併用観察を,咽頭・食道癌,胃癌のスクリーニング診断,さらにはPEGの適応に必須とされる嚥下機能評価のエキスパートに詳細に解説頂いた。

1 細径内視鏡のNBIによる新しい胃癌診断
東京医科大学病院内視鏡センター 柳澤京介

2 経鼻内視鏡で診断する胃粘膜病変─BLI&LCIの応用
朝日大学歯学部附属村上記念病院消化器内科 北江博晃
朝日大学歯学部附属村上記念病院消化器内科教授 八木信明

3 超細径・軽量経鼻内視鏡は嚥下機能検査に有用か
高知大学医学部耳鼻咽喉科学講座教授 兵頭政光

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