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特集:脳卒中リハビリの今

No.4763 (2015年08月08日発行) P.17

酒向正春 (世田谷記念病院副院長/回復期リハビリテーションセンター長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2021-01-05

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監修:酒向正春

脳卒中医療は,脳卒中治療,全身管理,リハビリ治療の3つの要素からなる。では,脳卒中リハビリはいつ,どのような体制で,どのように行われ,どれほど効果があるのか。脳卒中発症後は直ちに超急性期治療が施行され,24時間以内に病態と脳損傷の程度が把握でき,48時間以内に全身管理と機能予後予測が可能となる。すなわち,遅くとも脳卒中発症後48時間以内にリハビリ治療が必要となり,回復期リハビリの開始時期が明らかになる。この流れに沿った迅速な医療連携は廃用症候群を予防する。脳卒中後評価では意識面,運動・感覚機能面,高次脳機能面,精神機能面から分析治療し,脳卒中治療と全身管理を同時並行しつつ,機能予後予測のもとに機能・能力障害を最大限に回復させるリハビリ医療体制が定着してきた。
本特集では,攻めのリハビリ体制,治療に難渋する高次脳機能障害や痙縮の病態と問題点を浮き彫りにし,脳卒中リハビリの今を解説する。

1 脳卒中後の攻めのリハビリ
世田谷記念病院副院長/回復期リハビリテーションセンター長 酒向正春

2 脳卒中による高次脳機能障害
藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座教授 前島伸一郎
藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座講師 岡本さやか
藤田保健衛生大学医学部連携リハビリテーション医学講座准教授 岡崎英人
藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座教授 園田 茂

3 脳卒中後痙縮に対するリハビリテーション
東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学准教授 藤原俊之

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